(表組みを整えて再送します) [東京 6日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 119.99/01 1.1022/26 132.26/30 午前9時現在 120.05/07 1.1029/33 132.41/45 NY午後5時 120.12/14 1.1027/29 132.48/52
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ややドル安/円高 の120円ちょうど付近だった。朝方から仲値に向けて実需筋のドル買い/円売りが下値 を支えていたが、通過後は米雇用統計を前に利食いやポジション調整の動きが強まり、一 時119円後半に下押しされた。
朝方のドル/円は上値の重さが意識されていたが、日経平均株価が小高く始まり、前 日比150円超に上げ幅を拡大する中、いったん下げ渋った。仲値に向けては輸入企業の ドル買い/円売りが入り、120.19円まで上昇した。
市場では「前回(3月3日に)120円台で東京時間を迎えた時は119円台に押し 下げられてしまった。きょうの東京時間はこの水準を維持できるかがポイントだ」(大手 邦銀)との声が出ていた。ただ、仲値通過後にポジション調整の動きが強まると、一時1 19.92円まで下押しされた。
正午に向けては120円ちょうどを挟んでもみあう展開となった。「120円を割れ ても押し目買いが入ってくる。下がったところでは丁寧に拾っていきたい」(邦銀)との 声が聞かれた。
きょうは海外時間に米雇用統計の発表を控えており、午後にかけて徐々に様子見ムー ドが強まっていきそうだ。非農業部門雇用者数の増加が20万人を上回る水準となり、時 間当たり賃金が増加すれば、米国の早期利上げ観測が強まりそうだという。
雇用統計が弱い内容となれば、ドルは119円前半から半ばに下落する可能性を指摘 する向きもあるが、市場では「年央ではないにしても、いずれ米国は利上げをするだろう ということで上に戻ってくる。強弱どっちに出てもドル買い。どちらかといえば、弱く出 て、ドルが下押しされたところで買えたらうれしい」(国内金融機関)との声があった。
<ユーロ/ドルは小動き>
東京時間のユーロ/ドルは1.1020─1.1030ドル台を中心に小動きとなっ た。前日は、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和策詳細発表を受け、一時1.0987ド ルまで下落。2003年9月以来、11年半ぶりに1.10ドルの大台を割り込む場面が あった。
市場では「1.10ドルちょうどはサポートされてはね返されると思っていたが、割 れてきたので先安観が強まった。ショートカバーは入るかもしれないが、一巡するとまた 落ちてくるだろう」(外為アナリスト)との声が出ていた。
三井住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏は「ECB理事会は量 的緩和について具体的手法を公開したのみで、追加緩和を示唆したわけではないが、相場 ではユーロ売りの流れが強まった。量的緩和(QE)の効果を織り込む動きだろうが、今 後の投資家による応札状況を確認するまで、QEの実効性は評価しにくい」と指摘した。
(為替マーケットチーム)