欧州株式市場サマリー（17日）

［１７日　ロイター］ -

（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 　終値　　　　　　6837.61（＋33.53） 前営業日終値　　　6804.08（＋63.50）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 　終値　　　　　　11980.85（‐186.87） 前営業日終値　　　12167.72（＋266.11）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 　終値　　　　　　5028.93（‐32.23） 前営業日終値　　　5061.16（＋50.70）

　　＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が続伸し、３３．５３ポ イント（０．４９％）高の６８３７．６１で取引を終えた。先週の大幅な値下がりで割安 感が出た銘柄に買いが入り、相場を押し上げた。 原油安が影響し今年に入って３０％を超える値下がりとなっている石油・ガス生産の タロー・オイル TLW.L は６．１％高。前日の下落から持ち直した。５月の総選挙の結果 によってはより強い規制圧力にさらされることになるガス・電力大手のセントリカは、年明けから１５％近く値を下げているが、この日は５．０％高となった。 市場関係者は、値下がり銘柄に対する投資家の買い意欲が戻ってきていると分析する 。 取引高が最も多かったスーパー大手セインズベリー SBRY.L は０．８％下落した。昨 年第４・四半期の決算は予想ほど悪くはなかったものの、５期連続で既存店売上高が減少 した。ジェフリーズはセインズベリーの目標株価を引き下げた。 チリ銅生産大手アントファガスタ ANTO.L は２．８％安で、ＦＴ１００種の中で最も 大きな下落率となった。２０１４年の利益が減少したほか、配当引き下げの発表が嫌気さ れた。ダム付近の鉱山の影響で水供給に支障が出たとされて争っている訴訟に関する先行 き不透明感も重しとなっている。 資源大手ＢＨＰビリトン BLT.L は３．３％上昇した。非中核事業を分離して生まれ る新会社「サウス３２」に関する計画発表が好感された。

　　＜欧州株式市場＞　反落して取引を終えた。２月の新車販売台数が振るわなかったフ ランスの自動車メーカーＰＳＡプジョー・シトロエン PEUP.PA が重しとなったほか、３ 月の独ＺＥＷ景気期待指数が市場予想を下回ったことも売り材料となった。 ＦＴＳＥユーロファースト３００指数 .FTEU3 は１０．８５ポイント（０．６８％） 安の１５８３．８５で取引を終えた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は３ ４．５９（０．９３％）安の３６７２．１６だった。 前日に初めて１万２０００ポイントの大台を超え、過去最高値を更新したドイツのク セトラＤＡＸ指数 .GDAXI は１．５４％安の１１９８０．８５だった。 プジョー・シトロエンは、２月の販売台数が伸び悩んだことから株価が５．９％下落 した。これに引っ張られる形で自動車株指数 .SXAP も２．５３％低下した。 ドイツの欧州経済センター（ＺＥＷ）が発表した３月の独ＺＥＷ景気期待指数は５４ ．８で、前月の５３．０から上昇したものの、市場予想の５８．２は下回った。ＺＥＷは 、ギリシャ問題やウクライナ危機で進展がみられないことが市場心理の重しになっている と警告している。 米国では連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が２日間の予定で開かれており、翌日の声 明発表を控えて投資家は慎重な姿勢を保っている。市場は利上げ時期を示唆する声明の文 言に注目している。