■FRB高官のけん制発言で金利低下一服
今週の新興市場は小幅反落。
週半ばに発表された米7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)は共に前年比、前月比で揃って市場予想を下回り、インフレピークアウト期待を高める内容だった。
ただ、前週までに大きく上昇していた新興株は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らのけん制発言で米長期金利に下げ止まり感があるなか騰勢一服。
週後半は東証プライム市場の値がさ株中心の買い戻し相場となったこともあり、新興株は相対的に冴えない形となった。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.32%であったのに対して、マザーズ指数が-0.56%、東証グロース市場指数は-0.57%だった。
個別では、週間でJTOWER (TYO:4475)が+22.9%、GMOフィナンシャル (TYO:4051)が+17.3%、ビジョナル (TYO:4194)が+3.2%、M&A総合研究所 (TYO:9552)が+4.5%と上昇したのに対し、フリー (TYO:4478)は-3.7%、ANYCOLOR (TYO:5032)は-1.0%、プラスアルファ・コンサルティング (TYO:4071)は-1.8%、メドレー (TYO:4480)は-0.5%、セルソース (TYO:4880)は-2.3%と下落するなど時価総額上位はまちまち。
JTOWERやGMOフィナンシャルは決算が手掛かりとなった。
週間の売買代金上位はHOUSEI、クラシコム (TYO:7110)など直近の新規株式公開(IPO)銘柄が上位1、2位を占めたが、共に大きく利益確定売りに押される展開となった。
週間の上昇率上位には決算が好感されたJTOWERやアライドアーキテクツ (TYO:6081)、カオナビ (TYO:4435)、HENNGE (TYO:4475)、ワンキャリア (TYO:4377)などがランクインした。
■FOMC議事要旨に注目、IPO2社承認
来週の新興市場は横ばいか。
米国ナスダック総合指数を中心としたリバウンドの勢いが止まらない。
今週末の米株式市場でのナスダックは2%を超える大幅高となった。
重要インフレ指標を無難に通過したとはいえ、前の日(11日)に10年債利回りが大きく上昇したことが警戒され、買い先行スタート後に失速して下落転換で終わった懸念を吹き飛ばすような堅調な値動きだった。
この日発表された米8月ミシガン大学消費者信頼感指数の長期期待インフレ率は予想に反して上昇したが、ほとんどネガティブに捉えられることはなかった。
米7月雇用統計で予想外に反して平均賃金の伸びが加速したネガティブな材料には耐性を見せ、ポジティブとはいえ、資源価格の下落で予想通りの結果に過ぎなかった米7月CPIが好感されるという良いとこ取りの相場展開が続いている。
楽観的な見方が支配的になっているとも言えるし、指数が上値メドとされるラインを次々と突破していることで、商品投資顧問(CTA)などのトレンドフォロー型ファンドによる機械的な買いが押し上げているともいえる。
こうした一本調子の上昇はいずれ修正を迫られるだろうが、機関投資家の多くが夏休み入りのなか、目先は底堅い展開が続きそうだ。
一方、今週から反発基調にある米10年債利回りの動きには注意を払いたい。
金利動向に影響を与えそうなところでは17日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月分)に注目。
個別では、今週マザーズ指数などが反落した中でも週間で上昇しチャート形状が良好なものや、好決算で評価余地がありそうなところで、ワンキャリア、カオナビ、JTOWEなどに注目したい。
なお、今週は新たにeWeLL、ジャパニアスの新規上場が承認されている。
今週の新興市場は小幅反落。
週半ばに発表された米7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)は共に前年比、前月比で揃って市場予想を下回り、インフレピークアウト期待を高める内容だった。
ただ、前週までに大きく上昇していた新興株は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らのけん制発言で米長期金利に下げ止まり感があるなか騰勢一服。
週後半は東証プライム市場の値がさ株中心の買い戻し相場となったこともあり、新興株は相対的に冴えない形となった。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.32%であったのに対して、マザーズ指数が-0.56%、東証グロース市場指数は-0.57%だった。
個別では、週間でJTOWER (TYO:4475)が+22.9%、GMOフィナンシャル (TYO:4051)が+17.3%、ビジョナル (TYO:4194)が+3.2%、M&A総合研究所 (TYO:9552)が+4.5%と上昇したのに対し、フリー (TYO:4478)は-3.7%、ANYCOLOR (TYO:5032)は-1.0%、プラスアルファ・コンサルティング (TYO:4071)は-1.8%、メドレー (TYO:4480)は-0.5%、セルソース (TYO:4880)は-2.3%と下落するなど時価総額上位はまちまち。
JTOWERやGMOフィナンシャルは決算が手掛かりとなった。
週間の売買代金上位はHOUSEI、クラシコム (TYO:7110)など直近の新規株式公開(IPO)銘柄が上位1、2位を占めたが、共に大きく利益確定売りに押される展開となった。
週間の上昇率上位には決算が好感されたJTOWERやアライドアーキテクツ (TYO:6081)、カオナビ (TYO:4435)、HENNGE (TYO:4475)、ワンキャリア (TYO:4377)などがランクインした。
■FOMC議事要旨に注目、IPO2社承認
来週の新興市場は横ばいか。
米国ナスダック総合指数を中心としたリバウンドの勢いが止まらない。
今週末の米株式市場でのナスダックは2%を超える大幅高となった。
重要インフレ指標を無難に通過したとはいえ、前の日(11日)に10年債利回りが大きく上昇したことが警戒され、買い先行スタート後に失速して下落転換で終わった懸念を吹き飛ばすような堅調な値動きだった。
この日発表された米8月ミシガン大学消費者信頼感指数の長期期待インフレ率は予想に反して上昇したが、ほとんどネガティブに捉えられることはなかった。
米7月雇用統計で予想外に反して平均賃金の伸びが加速したネガティブな材料には耐性を見せ、ポジティブとはいえ、資源価格の下落で予想通りの結果に過ぎなかった米7月CPIが好感されるという良いとこ取りの相場展開が続いている。
楽観的な見方が支配的になっているとも言えるし、指数が上値メドとされるラインを次々と突破していることで、商品投資顧問(CTA)などのトレンドフォロー型ファンドによる機械的な買いが押し上げているともいえる。
こうした一本調子の上昇はいずれ修正を迫られるだろうが、機関投資家の多くが夏休み入りのなか、目先は底堅い展開が続きそうだ。
一方、今週から反発基調にある米10年債利回りの動きには注意を払いたい。
金利動向に影響を与えそうなところでは17日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月分)に注目。
個別では、今週マザーズ指数などが反落した中でも週間で上昇しチャート形状が良好なものや、好決算で評価余地がありそうなところで、ワンキャリア、カオナビ、JTOWEなどに注目したい。
なお、今週は新たにeWeLL、ジャパニアスの新規上場が承認されている。