[アムステルダム 27日 ロイター] - オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館で27日、環境活動家が展示中のフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」(1665年作)の保護ガラスに頭をのり付けする事件があった。別の活動家は作品近くの壁に手を固定し、正体不明の液体を投げつけたという。
事件を撮影したとみられる交流サイト上の動画には、英環境団体名である「Just Stop Oil」と書かれたTシャツを着た男2人が作品の近くにいる様子が映っている。
美術館は「警察に通報し、3人が逮捕された。検証の結果、幸い作品は損傷を受けていない」と説明した。
美術館が27日に公開した動画で、男の1人は「美しく希少価値のあるものが目の前で破壊されるのを見る気持ちは、地球が破壊されるのを見る気持ちと同じだ」と語っている。
オランダ警察は40代ベルギー人3人を器物損壊容疑で逮捕したと発表した。
今月には同じ環境団体の活動家がロンドンのナショナル・ギャラリーでゴッホの絵画「ひまわり」にスープをぶちまける事件も発生している。