[メルボルン ９日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ変わらず。前日には中国の新型コロナウイルス感染者急増を受けた需要を巡る懸念から３％下落していた。
０１２６ＧＭＴ（日本時間午前１０時２６分）時点で、北海ブレント先物は０．０２ドル高の１バレル＝９５．３８ドル。米ＷＴＩ原油先物は０．０４ドル安の１バレル＝８８．８７ドル。
欧州のロシア産原油禁輸措置導入が間近に迫る中、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）とロシアなど非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」の減産により供給が逼迫する一方で、リセッション（景気後退）が需要に打撃を与えるという懸念が出ている。
ウエストパックのシニアエコノミスト、ジャスティン・スマーク氏は「深刻な景気後退観測が出ない限り、市場の軟調は短期間で終わるだろう」と述べた。
米石油協会（ＡＰＩ）の週間統計で原油在庫が予想以上に増加したことが上値を抑制している。
市場筋によると、同統計では４日までの１週間に原油在庫が約５６０万バレル増加した。ロイターがまとめたアナリスト７人の予想平均は約１４０万バレル増だった。