[ニューデリー 9日 ロイター] - インドのジョシ石炭相は9日、少なくとも2040年まではインドにおいて石炭が重要なエネルギー源となり続けるとの見方を示した。議会の委員会における発言。
ジョシ氏は、石炭は入手しやすく需要はまだピークに達していないと説明。「このため予見可能な将来にインドで石炭からのエネルギー移行が起きることはない」と語り、40年までは大きな役割を果たすだろうと付け加えた。
エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)では、グテレス国連事務総長が40年までに世界全体で石炭利用を段階的に廃止することなどで、温室効果ガス削減を積極化するよう呼びかけた。
ただインドは長年にわたって石炭の放棄に抵抗し、昨年のCOP26でも石炭廃止へのコミットメント強化を阻止しようと中国と共闘している。
インド政府によると、熱波によるエアコン使用の増加や電力需要の高まりを背景に、石炭は国内のエネルギー必要量の51%、発電量の73%を賄うまでになっているという。