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欧州委、新排ガス規制を提案 タイヤなどの飛散微粒子も対象

発行済 2022-11-11 12:56
更新済 2022-11-11 13:00
© Reuters.  11月10日、欧州連合(EU)欧州委員会は、自動車の新たな排ガス規制「ユーロ7」を提案した。ドイツ・イルシェンベルグ近郊で2019年1月撮影(2022年 ロイター/Andrea

[ブリュッセル 10日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は10日、自動車の新たな排ガス規制「ユーロ7」を提案した。より厳しい基準が2025年7月1日から乗用車と小型商用車に、その2年後からトラックとバスにそれぞれ適用される。

提案によると、トラックは排出限度が引き下げられ、乗用車と商用車の基準は現行規則の下限となる。例えばディーゼル車は走行距離1キロメートルあたりの窒素酸化物排出量が60ミリグラム以下と、ガソリン車の現在の基準と同じになる。

新規制は排ガス中の窒素酸化物に加え、ブレーキやタイヤの摩耗で飛散する微粒子状物質にも基準を設定。車載式排ガス監視システムの搭載も義務付ける。

© Reuters.  11月10日、欧州連合(EU)欧州委員会は、自動車の新たな排ガス規制「ユーロ7」を提案した。ドイツ・イルシェンベルグ近郊で2019年1月撮影(2022年 ロイター/Andreas Gebert)

欧州委によると、自動車の排ガスが原因で早死にしている人は年間7万人と、交通事故による死者数の3倍に上っている。

EUは先月、2035年にガソリン車とディーゼル車の販売を事実上禁止することで合意した。

欧州自動車工業会(ACEA)は今回の提案について、自動車のコストが上昇する一方、環境面の効果は限定的で、ゼロエミッション輸送への移行を遅らせる恐れがあると指摘した。特にトラックメーカーはバッテリーや燃料電池車への投資からリソースを移す必要に迫られる。

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