[ジュネーブ 11日 ロイター] - 国連報道官によると、国連とロシアは11日、黒海経由のウクライナ穀物輸出合意の参加延長を巡りジュネーブで会談を行い、ロシアからの穀物・肥料の輸出が欧米の制裁により停滞しているとされる点について協議した。
ロシアは懸念事項に進展がない限り、11月19日に期限切れとなる同合意から脱退する可能性を示唆している。
会談には、国連側からマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官と国連貿易開発会議(UNCTAD)のレベッカ・グリンスパン事務局長が出席。ロシアからはセルゲイ・ベルシニン外務次官が出席した。
国連は会談後に声明を発表し、両者は協議を継続することで合意したと述べた。この日の協議では、ロシアからの穀物・肥料の輸出促進に向けた進展に関する最新情勢を含む協議を行ったとした。
一方、オランダ政府は11日、対ロ制裁を理由としてロッテルダム港に留め置いていた2万トンのロシア製肥料に対する禁輸措置を、国連の要請を受けて解除すると発表。この貨物は世界食糧計画を通じて来週にもマラウイに送られる予定だとした。