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ロシア産石油禁輸や価格上限、市場に前例ない不確実性=IEA

発行済 2022-11-15 19:45
更新済 2022-11-15 19:55
© Reuters. 国際エネルギー機関(IEA)は15日、欧州連合(EU)によるロシア産原油・石油製品禁輸および主要7カ国(G7)のロシア産石油販売価格の上限設定は、すでに価格高騰と深刻な経

[ロンドン 15日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は15日、欧州連合(EU)によるロシア産原油・石油製品禁輸および主要7カ国(G7)のロシア産石油販売価格の上限設定は、すでに価格高騰と深刻な経済問題に直面している石油市場に前例のない不確実性をもたらすと指摘した。

EUは、ロシア産原油の海上輸送に輸入を12月5日までに禁止する。時期を同じくしてG7はロシア産原油の販売価格に上限を設ける。EUは来年2月5日までにロシアの石油製品の輸入も禁止する。

© Reuters. 国際エネルギー機関(IEA)は15日、欧州連合(EU)によるロシア産原油・石油製品禁輸および主要7カ国(G7)のロシア産石油販売価格の上限設定は、すでに価格高騰と深刻な経済問題に直面している石油市場に前例のない不確実性をもたらすと指摘した。ロスネフチの施設で9月撮影。(2022年 ロイター/Alexander Manzyuk//File Photo)

IEAは月報で、EUの禁輸措置は「世界の石油需給、特にすでに逼迫しているディーゼル市場にさらなる圧力をかけることになる」と指摘。価格上限設定は「緊張緩和の一助となるかもしれないが、多くの不確実性と物流上の課題が残っている」とした。

IEAは、ロシア産石油を避ける動きから来年の同国の産油量は日量140万バレル減少すると予想した。

またEUに必要な代替調達規模は原油が日量100万バレル、石油製品が同110万バレルで、特にディーゼルは不足し価格が上昇すると予想した。

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