[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアのセルゲイ・ベルシニン外務次官は現地紙イズベスチヤとのインタビューで、ロシアは世界の食料安全保障への取り組みが中断することは望んでいないと表明し、19日に期限切れとなる黒海経由のウクライナ穀物輸出合意の延長に反対しない立場を示唆した。
同合意は当事者の反対がなければ延長される。
ベルシニン氏は「この問題の人道的側面を偽りの言葉にするつもりはわれわれにはない」と語った。
ロシアの食料輸出を対ロ制裁の適用除外にするという西側諸国の約束が実行に移されれば、穀物輸出合意は「全てが通常の条件で継続されるだろう」と述べた。
合意に期限を設けないというトルコの提案を支持するかという質問に対しては、現在の120日の期間設定は妥当との認識を示した。
さらに、ロシア農業銀行が国際送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)を再び利用できるようになれば、食料・肥料の取引に保証を提供する用意があるとした。