[シャルムエルシェイク(エジプト) 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)は16日、24日のEUエネルギー相会合後に天然ガスに価格に上限を設けることを提案する考えを示した。
エジプトのシャルムエルシェイクで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、ロイターの取材に応じた。
エネルギー相会合後に提案し、導入に向けた作業を進めると説明した。「われわれは迅速に行動し、法律面での提案を行う」とし、天然ガス価格に上限を設けることで、ロシアのウクライナ侵攻により高騰したエネルギー価格を抑制できると指摘した。
ガス価格上限案を巡っては加盟国内で意見が分かれている。ベルギーやポーランド、イタリア、ギリシャは24日までの価格上限案の提示を求めており、実現しなければ、迅速な再生可能エネルギー認可規則など他のEU政策を阻止する姿勢を示している。
一方、ドイツなどは、価格上限を設定すると、各国が国際ガス市場で貨物を確保するのが難しくなるとして反対している。