[バンコク 17日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は17日、黒海経由のウクライナ穀物輸出合意の延長にロシアが同意したのは、延長を拒否しても世界が受け入れないとロシアが感じていることの表れだと述べた。
穀物輸出合意は17日に120日間の延長が決まった。
ブリンケン長官はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に先立ち記者会見し「われわれはプーチン大統領に対し、19日に期限切れとなる黒海穀物イニシアティブを延長すべきだという明確なメッセージを送った」と指摘。「世界が合意延長の拒否を受け入れないことをロシアは再び聞き入れ、感じ取ったようだ」とした。
一方、ポーランドにミサイルが着弾し2名が死亡した「悲劇的な事件」の最終的な責任はロシアにあると言及。「ロシアは穀物合意に関する20カ国・地域(G20)のメッセージを聞き入れたようだが、プーチン大統領は緊張緩和を求める世界の声を引き続き無視し、代わりにウクライナ全域のインフラに多数のミサイルを降らせるというエスカレーションを選択している」と語った。