[ニューヨーク 21日 ロイター] - 原油先物は序盤の下げから切り返した。サウジアラビアと他の石油輸出国機構(OPEC)産油国が増産の可能性を巡り協議しているという米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道をサウジが否定したことを受けた。
清算値は、北海ブレント先物1月限が0.17ドル安の87.45ドル。21日が期日の米WTI先物12月限は0.35ドル安の79.73ドル。中心限月の1月限は0.07ドル安の80.04ドル。
WSJがOPEC高官筋の情報として、サウジと他のOPEC産油国が12月4日に開催されるOPECプラス会合に向け、最大日量50万バレルの増産の可能性について議論していると報道。これを受け、両先物は5ドル超下げ、10カ月ぶりの安値を付ける場面があった。
その後、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相がOPECプラスが10月に合意した減産決定を維持し、必要に応じ一段の措置を講じる可能性があるとし、WSJの報道を否定。原油先物は急速に下げ幅を縮小した。