[パリ 22日 ロイター] - フランスのルメール経済財務相とドイツのハベック経済相は22日にパリで会談し、米国のインフレ抑制法(IRA)に対し欧州レベルでの強力な対応が必要との見解で一致した。
ルメール経済財務相は会談後、記者団に対し「IRAを見る限り、現状維持は考えられず、貿易戦争は無責任だ」と指摘。「欧州は優先的に域内の利益を守る必要がある」とし、欧州連合(EU)はIRAへの対応措置として「バイ・ヨーロピアン法」を成立する可能性があるとした。
ハベック経済相は、バイデン米政権との交渉が実を結ばないことが判明した場合、欧州の産業を強化する措置を検討する必要があるとした。
会談後に発表された共同声明では、ロシアのウクライナ戦争とインフレ高騰の中で域内の企業が競争力を維持できるよう、産業政策を欧州レベルで推進すべきだと強調した。