[モントリオール 18日 ロイター] - カナダのモントリオールで開催されている生物多様性に関する国連の会議、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は18日、2030年までに世界の陸と海の30%を保全し、数千億ドルを自然保護活動に充てることで合意に近づいた。
議長国の中国が18日午前に声明草案を公表し、閣僚らが条件付きながら歓迎する意向を示した。
コロンビアのスサナ・ムハマド環境相は「主要な目標が設定され、おおむね反対がないことから、非常に重要な一歩を踏み出したと楽観している」と述べた。
過去2週間の協議に基づく草案では、自然保護活動に年間2000億ドルを拠出するという重要な目標が設定された。ただ、先進国に求める額は一部の発展途上国が望んでいたよりも少なくなった。
また草案は「30X30」として知られる30年までに陸と海の30%を保全するという画期的な目標への支持を表明し、荒廃した土地の30%を回復させることを提案している。
欧州のある国の代表はロイターに対し「われわれが望むほとんどを(文言が)捉えていることに驚いた」と述べた。回復については20%ではなく30%という、より野心的な目標が設定されたと指摘し「実に好ましく、野心的で必要なことだ」と語った。