[20日 ロイター] - カナダのTCエナジーは、同国から米国の精製施設に原油を輸送する「キーストーン・パイプライン」の全面的な稼働再開に向けた計画を米規制当局に提出した。関係筋が20日、明らかにした。
同パイプラインは今月7日に1万4000バレルの油が米カンザス州の川に流出しているのが見つかり、稼働を停止した。影響を受けていない区間については先週再開した。
浄化作業には数週間あるいは数カ月かかるものの、修復が完了し米運輸省傘下のパイプライン・有害物質安全局(PHMSA)から計画の承認が得られれば、稼働は再開できる。
TCエナジーは「安全が確認され、PHMSAから認可が下りるまで、再稼働することはない」とした。
再稼働時期や事故原因に関する質問には答えなかった。
TCエナジーはPHMSAが是正措置命令を出してから90日後の3月初旬までに、事故原因の分析を完了する必要がある。
コンサルティング会社アキュファクツのRichard Kuprewicz社長は、システミックな問題ではないようだとし、PHMSAが即日許可する可能性があるとの見解を示した。