[東京 21日 ロイター] - 経済産業省は21日、ガソリン補助金の上限を2023年1月から2円ずつ段階的に引き下げると発表した。
政府はガソリンなどの燃料価格の上昇を抑えるため、石油元売り会社に補助金を支給(燃料油価格激変緩和策)している。現在は1リットル168円を基準価格とした上で、それを上回る分について35円(上限額)までは全額を、上限を超えた分についてはその半額を支給している。2023年1月から5月にかけて、この35円の上限額を毎月2円ずつ引き下げる。6月以降については段階的に縮小する方針を示している。
欧米や中国などの景気後退懸念を背景に足元の原油価格は下落、経産省によると、補助支給額はここにきて25円を大きく下回り、22日から適用される直近の補助金は15.6円となっていた。