[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国時間の原油先物は、ロシアが減産の可能性を示唆したことを受け、1バレル当たり約3ドル上昇した。
清算値は北海ブレント先物が2.94ドル(3.6%)高の1バレル=83.92ドル、 米WTI先物が2.07ドル(2.7%)高の79.56ドル。双方とも週間ベースでの上昇は10月以降で最大となった。
ロシアのノバク副首相は23日、ロシア産の原油・石油製品への西側諸国の価格上限措置に対応するため、2023年初めに石油生産を5─7%削減する可能性があると述べた。
RJOフーチャーズのシニアマーケットストラテジスト、エリ・テスフェイ氏は「ロシアが減産を示唆したことで原油先高感が高まっている」とし、「世界的な需要が現在のペースで続けばロシアの減産で大きな影響が及び、原油価格は1バレル=80ドル台で推移する可能性がある」との見方を示した。