[東京 29日 ロイター] - 午前の東京外為市場でドル/円は、実需の売りや株安でクロス円を中心に円高圧力が強まり、軟調に推移している。正午時点では、前日のニューヨーク市場終盤時点(134.47/48円)から下落し、133.70/72円での取引。
ドルは朝方から上値が重かった。日経平均株価や中国などアジア株式市場が軟調に推移するなどリスクオフの流れが強まり、豪ドルやユーロなどクロス円を中心に円の買い戻しがみられた。時間外取引での米長期金利の低下もドル売り圧力を強めた。
仲値にかけては国内輸出企業の売りフローも出たとみられドルはじりじりと軟化、一時133.49円まで下落した。足元のドルは上値の重さが意識され、「国内輸出企業の目線が下がってきており、134円、135円で売りが出やすい状況」(国内銀)との声が出ている。
前日の海外市場ではドル買い/円売りが優勢となったものの、「期末絡みのフローや、海外のレパトリーエーション(本国への資金還流)などを背景としたドルの上昇が一巡した」(外銀)とみられ、 年末年始を控えて円高方向への警戒感が強まる中、ドル売り圧力がかかりやすいという。