[メルボルン 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。米原油在庫が予想外に大きく増加し、燃料需要を巡る懸念が高まった。米連邦準備理事会(FRB)当局者のタカ派的な姿勢も圧迫要因となっている。
0109GMT(日本時間午前10時09分)時点で、米WTI原油先物は0.86ドル(1.1%)安の1バレル=78.62ドル。北海ブレント先物は0.73ドル(0.9%)安の84.25ドル。
12月の米小売売上高が予想以上に減少したにもかかわらず、FRB当局者らはインフレ抑制に向け、政策金利を5%を超える水準に引き上げる必要があるとの認識を示した。これを受けて米経済を巡る懸念が高まり市場が圧迫されている。
ANZリサーチのアナリストは顧客向けノートで「景気後退懸念が高まり、投資家のリスク志向が後退した」と述べた。
市場筋によると、これに加え、米石油協会(API)の週間統計で13日までの週に国内原油在庫が前週比約760万バレル増え、2週連続で大幅に増加した。
ロイターがまとめたアナリスト9人の予想平均は約60万バレル減だった。