[ダカール 20日 ロイター] - イエレン米財務長官は20日、アフリカ3カ国歴訪の最初の訪問先セネガルの首都ダカールで、ロシアのウクライナ侵攻は、食糧難を深刻化させて特にアフリカの市民に大きな打撃を与え、経済を阻害していると指摘した。
戦争を終わらせることが世界経済にとって最善策とした上で、主要7カ国(G7)主導のロシア産原油・石油製品の上限価格設定は、アフリカの17の主要石油純輸入国にとり年間60億ドルの節約になると米財務省は推定していると説明した。
さらに、米国はアフリカと協力し、ロシアのウクライナ侵攻による被害を軽減していると述べた。
米国は昨年、約130億ドルの緊急援助と食糧支援を行い、現在、3億人以上のアフリカ人の短期的な食糧需要に対応するため米国・アフリカ戦略パートナーシップを立ち上げているとし、将来に向けてより弾力的で持続可能な制度構築の支援も行っていると説明した。