[ニューヨーク 24日 ロイター] - 韓国の現代自動車は24日、児童労働が発覚した米南部アラバマ州の主要部品子会社の経営権を売却すると発表した。
現代自動車は株主宛ての24日付の書簡で、アラバマ州のサプライヤー29社への監査を通じ「現在は未成年労働法を完全に順守している」と訴えた。
監査は昨年8月、ロイターが初めてこの問題を報じたことを受けて開始され、外部の法律事務所が資料や現地調査を行った。
同社はまた、サプライヤー向けの研修プログラムを含む広範な対策を新たに実施すると説明。研修は来月、米労働省と協力して始める予定で、今後の児童労働法違反を防ぐ。
現代自動車のアラバマ州モンゴメリーの巨大自動車工場を巡っては、ロイターの昨年の調査で、複数のサプライヤーが未成年の移民を働かせていたことが発覚。そのうちの1社が今回の子会社で、財務諸表によると、現代自動車が72%の株式を所有している。
現代自動車は子会社の売却を進めているが、地域コミュニティーにとって「経済的に重要な雇用」は保持すると強調。売却完了時期や売却先、売却方法については言及していない。