[ロンドン 14日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが14日の取引で9カ月ぶりの高値を付け、過去4日間の上昇率が30%を超えた。先週の米シリコンバレー銀行(SVB)破綻を受けた世界市場の混乱をかわし、米利上げ観測の後退に支援されている。
ビットコインは一時9.6%上昇し、2万6533ドルと2022年6月以来の高値を付けた。
米当局がSVB破綻による影響を抑える計画を発表したことがここ数日、主要な暗号資産の支援材料になっている。
ロンドンを拠点とする暗号資産会社BCBグループの店頭取引責任者、リチャード・アッシャー氏は、米消費者物価指数(CPI)上昇率が予想通り鈍化し、最近の世界的な利回り低下が利上げペース減速を示唆する中、ビットコインは2万5000ドルを突破したとし、2万8000ドルが最初のターゲットになるとの見方を示した。