[マドリード 15日 ロイター] - サッカーのスペイン1部バルセロナが、試合結果に影響を与える目的で審判委員会の幹部が所有する会社に金銭を支払った疑惑について、バルセロナの裁判所が審理を引き受けることに合意した。
同地方裁判所は15日、スポーツ界の汚職、不当な管理、虚偽文書作成の罪について、クラブとしてのバルセロナと同クラブの2人の元会長、サンドロ・ロセル氏とジョゼップ・マリア・バルトメウ氏を調査すると発表した。
バルセロナが2001年から18年にかけ、元審判委員会副会長のホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏が所有する企業に730万ユーロ(約1億円)以上を支払った疑いで、検察が10日に訴状を提出している。ネグレイラ氏は1993年から2018年にかけて同職にあった。
検察側は、「金銭と引き換えに」ネグレイラ氏がバルセロナを優遇したと主張している。その内容は「試合で審判が下す決定や、大会の結果において」とされている。バルセロナの幹部は10日、ロイターに対してクラブが捜査に全面的に協力するとし、「審判を買収したこともなければ、審判の判断に影響を与えようとしたこともない」とした。