[ブエノスアイレス 16日 ロイター] - アルゼンチンの中央銀行理事会は16日、主要政策金利を300ベーシスポイント(bp)引き上げ78%にすることで合意したと発表した。
アルゼンチンでは2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で102.5%上昇。1991年にハイパーインフレに見舞われた時以来、約30年ぶりにインフレ率が100%を突破した。
大幅利上げは、昨年9月に政策金利を550bp引き上げて75%にして以来。中銀は昨年を通じて急激な引き締めを行っており、インフレが鈍化すれば今年にも利下げに転じることを望んでいた。
しかし、政府が小売価格抑制策などを講じたにもかかわらず、インフレは再び加速。干ばつで穀物や肉の供給が混乱したことも、インフレに拍車をかけた。
ある中銀顧問は「金利を引き上げることの複雑さは理解しているが、ペソがドルに対して売り込まれることへの懸念から、利上げが決定された」と説明した。