[5日 ロイター] - フィンランドの再生可能燃料メーカー、ネステのカール・ニューベリ執行副社長は5日ロイターに、シンガポール工場の生産量を年間130万トンに拡大する計画が5月から商業ベースで始動すると明らかにした。
ニューベリ氏によると、これでネステの持続可能航空燃料(SAF)生産能力は最大100万トン拡大する見通しだ。現在はオランダ・ロッテルダム工場で50万トンの生産能力を持つ。
また今回のシンガポール工場の生産拡大や、米カリフォルニア州におけるマラソン・オイルとの新規合弁事業を通じてネステのバイオ燃料年間生産能力は足元の330万トンから今年末までに550万トンに切り上がるという。
ネステは廃食油や動物性油脂などを主な原料として再生可能燃料を生産している。ニューベリ氏は、スペインでの藻類を利用する試験プロジェクトなど、新たな燃料源も開発していると述べた。