[シンガポール 24日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。金利上昇や世界経済、先行きの燃料需要を巡る懸念が重しとなっており、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」の減産による相場押し上げへの期待を打ち消している。
北海ブレント先物は0045GMT(日本時間午前9時45分)時点で0.48ドル(0.6%)安の1バレル=81.18ドル。米WTI先物は0.48ドル(0.6%)安の77.39ドル。
両指標とも先週は5%超下落と、5週間ぶりに下げた。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は、弱い米経済指標とテクノロジー企業の予想を下回る決算発表で成長懸念が強まり、リスク回避の動きになったと指摘。ドルの底堅さや国債利回りの上昇も商品相場を圧迫しているという。
米、英、欧州の中央銀行は5月第1週の政策会合で軒並み利上げを決めると見込まれている。
一方、アナリストやトレーダーらは中国の燃料需要が今年後半にかけて回復し、OPECプラスの5月からの減産で需給が引き締まるとの強気予想を変えていない。