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原油先物横ばい、中国需要懸念が供給逼迫見通しを相殺

発行済 2023-07-06 11:19
更新済 2023-07-06 11:38
© Reuters.  7月6日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。サウジアラビアとロシアによる減産方針や予想以上の米原油在庫減少を受けた供給逼迫見通しが、中国の需要低迷を巡る懸念で相殺されて

[東京 6日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。サウジアラビアとロシアによる減産方針や予想以上の米原油在庫減少を受けた供給逼迫見通しが、中国の需要低迷を巡る懸念で相殺されている。

0038GMT(日本時間午前9時38分)時点で、北海ブレント先物は0.02ドル安の1バレル=76.63ドル。前日は0.5%高だった。

米WTI原油先物は0.11ドル(0.2%)高の71.90ドル。前日は2.9%上昇していた。

野村証券のシニアエコノミスト、大越龍文氏は、サウジの供給制限発表や、さらなる削減への期待が原油相場を支えていると指摘。米原油在庫減少も支援材料だとした上で、中国の経済や燃料需要の回復ペースが不透明なことから上値は重そうだと話した。

WTIは今後も1バレル=65─75ドルのレンジで推移すると予想した。

© Reuters.  7月6日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。サウジアラビアとロシアによる減産方針や予想以上の米原油在庫減少を受けた供給逼迫見通しが、中国の需要低迷を巡る懸念で相殺されている。写真は上海のガソリンスタンドで2017年11月撮影(2023年 ロイター/Aly Song)

市場関係者によると、米石油協会(API)が公表した6月30日までの週の米原油在庫は約440万バレル減少した。ロイターがまとめたアナリストの予想は約100万バレル減だった。

サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は5日、同国とロシアの原油を巡る協力は石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の一部として引き続き強く継続しているとし、OPECプラスは市場を支援するために必要なことは何でも実施すると述べた。

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