[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国時間の原油先物は1%を超えて上昇し、約3カ月ぶり高値を付けた。朝方発表された6月の卸売物価指数で、米国の金利がピークに近づいていることが示唆されたことを受けた。
清算値は、北海ブレント先物が1.25ドル(1.6%)高の1バレル=81.36ドル。一時は81.57ドルと、4月25日以来の高値を付けた。
米WTI先物は1.14ドル(1.5%)高の76.89ドル。一時は77.13ドルと、4月26日以来の高値を付けた。
労働省が発表した6月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比0.1%上昇し、2020年8月以来約3年ぶりの低い伸びにとどまった。伸びは前月の0.9%から鈍化した。
アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は、これを受けドル指数が2022年4月以来の安値に下落し、原油高につながったと指摘。
プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏は、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が原油価格に対する向かい風になっていたとし、6月の卸売物価指数の伸びは極めて低かったと述べた。