[シンガポール 20日 ロイター] - 中国税関総署が20日発表した統計によると、6月のオーストラリアからの石炭輸入量は5月に記録した2020年8月以来の高水準から減少したが、割安な価格と猛暑による電力需要の増加で引き続き高水準となった。
6月の輸入量は483万トンで、5月の542万トンからは減少した。一般炭の輸入が461万トン、原料炭が21万7275トンだった。
中国の発電所ではエネルギー含有量が高い豪州産の石炭に対する需要が旺盛。6月以降の猛暑で冷房の電力需要も高まっている。
欧州や他のアジア諸国の需要が低迷する中、豪州産石炭の価格は下落しており、中国向け輸出で競争力が高まっている。
7月の中国向けの豪州産石炭輸出は720万トンを上回る可能性が高い。
中国の6月のロシア産石炭輸入は1065万トンで過去最高を記録した。