[北京 20日 ロイター] - 中国の生態環境省は20日、中国と米国の気候変動問題担当特使が北京での会談後、緊密な対話を維持することで合意したと発表した。
同省によると、解振華特使とケリー米大統領特使は両国の気候変動対応措置や進展について協議した。
ケリー特使は16日から中国を訪問していた。19日遅くに帰国する前には、年末にドバイで開催される第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)に向けて交渉を続ける意向を明らかにした。
米中関係は昨年8月にペロシ下院議長(当時)が台湾を訪問して以来悪化しており、今回の会談は両国の信頼関係再構築が目的とされていた。
今回の会談では新たな合意はなかったものの、ケリー氏は、メタンガスの削減、石炭からの転換、気温上昇を産業革命前の水準より1.5℃以内に抑えることなど、両国が多くの問題で合意に達したと述べた。