[キーウ 24日 ロイター] - ロシア軍は24日、ウクライナの穀物施設への攻撃を拡大し、無人機(ドローン)でドナウ川沿いのウクライナの穀物倉庫を破壊した。ウクライナ当局によると6人が負傷した。
ロシアは主に南部の港湾都市オデーサ(オデッサ)の施設を標的にしてきたが、24日未明の攻撃ではドナウ川沿いのインフラを狙った。
ウクライナ警察は「穀物を保管する倉庫が複数破壊されたほか、他の貨物を保管するタンクも被害を受けた。生産施設の1つで火災が発生したがすぐに鎮火した」との声明を発表した。
ニュースサイト「レニ・オデサ」は地元当局者の話として、被害を受けたのはドナウ川沿いのレニ港のインフラで、約15機のドローンによる攻撃を受けたと伝えた。
オデーサ州のカイパー知事は、イラン製ドローン「シャヘド136」が4時間にわたって攻撃し、ウクライナの防空システムで3機を撃墜したと述べた。
ウクライナのクレバ外相は「(ロシアは)4億人を人質にして譲歩を引き出そうとしている」とツイートした。「全ての国々、特に食料価格の高騰の影響を最も受けているアフリカとアジアの国々に対し、食料テロへの結束した対応を取るよう強く要請する」と訴えた。