[東京 27日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米利上げが需要に打撃を与えるとの懸念から一時下落していたものの、供給逼迫見通しが意識され切り返している。中国当局が経済を支援する方針を表明したことも支援材料。
0101GMT(日本時間午前10時01分)時点で、北海ブレント先物は0.36ドル(0.4%)高の1バレル=83.28ドル、米WTI原油先物は0.48ドル(0.6%)高の79.26ドル。
前日にはともに下落していた。米原油在庫が予想ほど減少しなかったことや、米連邦準備理事会(FRB)が25ベーシスポイント(bp)の利上げを決定し、追加利上げの可能性に含みを残したことが背景。
原油価格はサウジアラビアとロシアによる供給削減や中国の景気支援方針を受けた供給逼迫の兆しから4週間にわたって上昇している。
豪コモンウェルス銀行は、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の供給削減と底堅い需要により世界の石油備蓄が減少するとし、北海ブレント先物は第4・四半期までに1バレル=85ドルに上昇すると予想した。