[ワシントン 2日 ロイター] - モンゴルのオユーンエルデネ首相は2日、訪問先の米国で、モンゴルに埋蔵されているレアアース(希土類)の開発で米国と連携を強化する方針を示した。同氏は一方で、米中間の「新冷戦」は世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念も表明した。
オユーンエルデネ氏はこの日、ハリス米副大統領と会談し、航空自由化(オープンスカイ)協定に署名することで合意したとロイターに述べた。
その上で、「レアアースや銅などの重要鉱物採掘で協力する可能性についても協議した」と明らかにした。
モンゴルと米国は6月にレアアースや重要鉱物に関する覚書を締結済み。協力関係を一段と強めたい考えだ。
モンゴルは、世界最大のレアアース鉱床を持つ中国とも良好な関係の構築を望んでおり、オユーンエルデネ氏は、超大国の競争が激化すれば、モンゴルのような国が苦しむことになると懸念を伝達。
「われわれは新冷戦には耐えられない」と述べ、主要国としての責任を果たすよう求めた。
*カテゴリーを追加します