[東京 9日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に下落。中国の7月貿易統計が輸出入ともに低調だったことを受け、同国の原油需要鈍化について懸念が強まった。
0039GMT(日本時間午前9時39分)時点で北海ブレント先物は0.17ドル(0.2%)安の1バレル=86.00ドル。米WTI先物は0.19ドル(0.2%)安の82.73ドル。
どちらも前日は1ドル近く上昇していた。
サンワード貿易のチーフアナリスト、Chiyoki Chen氏は、中国景気回復の遅さや燃料需要を巡る根強い懸念が原油の上昇に歯止めをかけていると指摘。
一連の利上げで米欧の需要も減速するとの懸念もあるため、原油相場の上値は限定的になっているようだと説明した。
中国税関総署が8日発表した7月の中国の原油輸入は前月比で18.8%減少し、日量ベースで1月以来の低水準を付けた。
一方、米エネルギー情報局(EIA)は8日付の月報で、2023年の同国産油量が日量85万バレル増の同1276万バレルと、過去最高を記録すると予想した。