Kate Abnett
[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)執行機関、欧州委員会の環境政策委員に就任したシェフチョビッチ副委員長は29日、気候変動対策への取り組みを弱めるつもりはないとする一方、二酸化炭素(CO2)削減政策のコストを懸念する産業界とのコミュニケーションを改善する必要があると指摘した。
EUでは今年、一部の加盟国や議員からのグリーン政策への反発が強まっている。ポーランドは気候変動政策が社会的不平等を悪化させるとして提訴。中道右派のEU議員は自然保護法の廃止を要求している。
シェフチョビッチ氏はブリュッセルで行われたメディアとの共同インタビューで「野心を薄めるつもりはない」と述べた。
「コミュニケーションを改善し、一部セクターが抱える懸念に的確に対応する必要がある」とも指摘。エネルギー集約型産業とクリーン電力を生み出す企業との間で意見交換を行うことをなどを提案した。
欧州委の環境政策委員は、前任者のティメルマンス氏がオランダの次期首相を目指し11月に議会選に出馬するため辞任。シェフチョビッチ氏が先週、暫定的に担当を引き継いだ。
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