[30日 ロイター] - バークレイズは30日、2024年の北海ブレント先物価格について、原油の需給が一段と逼迫するとして予想価格を8ドル引き上げ1バレル=97ドルとした。
石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で構成するOPECプラスに加盟していない米国などの供給鈍化や、構造的制約に伴うOPECプラスの一部の国の生産不足が相場見通しの背景にあるという。
サウジアラビアは今月初め、日量100万バレルの自主減産を9月も続けることを決め、それ以降も延長する可能性があるとした。ロシアも9月の輸出を日量30万バレル削減すると発表している。
バークレイズは日量ベースで23年に67万バレル、24年に25万バレルの供給不足が生じると予想している。
一方、北海ブレントの23年の予想価格は3ドル引き下げて84ドルとした。第4・四半期の予想は92ドルで据え置いた。