Florence Tan
[シンガポール 11日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は、中国経済を巡る懸念が燃料需要見通しの重しとなって下落した。ただ、サウジアラビアとロシアによる供給制限延長を背景に、北海ブレント先物は1バレル=90ドルを上回る水準を維持した。
0022GMT(日本時間午前9時22分)時点でブレント先物は0.49ドル(0.5%)安の90.16ドル、米WTI先物は0.74ドル(0.9%)安の86.77ドル。
ANZのアナリストはリポートで「中国の経済成長を巡る懸念がコモディティー(商品)全体のセンチメントを悪化させた」と指摘。ドル高で投資家の買い意欲が後退したことも影響したと分析した。
また、国際エネルギー機関(IEA)と石油輸出国機構(OPEC)が今週公表する月報で堅調な需要の兆候が示されれば、原油価格が上昇する可能性が高いとした。