Katya Golubkova
[ニューデリー 10日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は10日、黒海経由の穀物輸出合意について、ロシア産穀物・肥料輸出に対する障害を取り除くための措置が取られ、ロシア側の条件が満たされれば、直ちにウクライナ産穀物を輸出するための枠組みに復帰すると言明した。
訪問先のインドで20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)出席後に記者会見を開き、話した。
ロシアは今年7月に穀物輸出合意を離脱。自国産穀物・肥料の輸出が制約を受けているほか、ウクライナ産穀物が困窮する国々に十分に供給されていないことを不満としていた。
G20サミットは9日に採択した首脳宣言で、同合意を「完全かつ時宜にかなう形で効果的に実施」することでロシアとウクライナの穀物、食料、肥料を必要としている途上国に「遅延や制約なく」確実に供給するよう求めた。
ロイターがこのほど確認した書簡によると、国連はロシアに対し、ロシア農業銀行がルクセンブルクにある子会社を通じて国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済網に申請後30日以内に「実質的に接続できるようにする」と伝えた。
ただ、ラブロフ氏はロシア農業銀のSWIFT接続再開について国連のグテレス事務総長を含む誰も約束していないと述べて書簡の内容を否定。ルクセンブルクの子会社は銀行業務を行う許可を得ておらず、閉鎖する予定だと語った。
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