[20日 ロイター] - アゼルバイジャンは20日、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフで開始した軍事行動について、米国が停止を求めている中でも作戦を成功裏に継続していると表明した。ロシアは両国に戦闘停止を呼びかけていた。
アゼルバイジャン国防省はメッセージアプリ「テレグラム」への投稿で、軍事行動を成功裏に継続させ、兵器や軍事装備を破壊したと述べた。
ブリンケン米国務長官はアゼルバイジャンのアリエフ大統領とアルメニアのパシニャン首相とそれぞれ電話会談し、アゼル側に「直ちに軍事行動を停止」し、緊張緩和を図るよう求めた。
米国務省の声明によると、アリエフ氏は戦闘行為を停止し、ナゴルノカラバフの代表と会談する用意があると応じたという。
ブリンケン氏はパシニャン氏に対し、米国がアルメニアを全面的に支援していると伝えた。
ロシアの通信社はアゼル大統領府の発表を引用し、アリエフ氏がブリンケン氏に対し、作戦停止はアルメニア軍兵士が武器を捨てて降伏することが条件になると述べたと伝えた。
欧州連合(EU)、フランス、ドイツもアゼルバイジャンの軍事行動を非難。国連のグテレス事務総長は直ちに戦闘を停止するよう呼びかけた。