Vladimir Soldatkin Olesya Astakhova
[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は11日、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相と石油市場の状況と価格について協議したと明らかにした。
インタファクス通信によると、ノバク氏は石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」内での協力について話し合ったとし「今日の協議での最も重要な議題の一つだった」と述べた。
「われわれは常に連絡を取り合っており、この機会を利用して市場の状況について話し合った」と説明した。
具体的な結論に至ったかどうかは明らかでない。
会談に先立ちノバク氏はイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が石油市場に影響を与える可能性があると発言。
インタファクス通信によると「われわれはその点を協議する。こうした世界の出来事はエネルギー資源の消費動向にいずれかの方向への影響を及ぼし得る」と述べた。
ロシア大統領府のぺスコフ報道官は記者団に、アブドゥルアジズ氏の訪ロは現在の情勢について検討する機会となったと述べた。
イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突など現在展開している出来事に市場は非常に敏感だと指摘。「サウジなどのパートナーとの調整は極めて重要だ」と語った。
ノバク氏は会談の冒頭で、ロシアはサウジの石油製品供給を拡大する用意があると表明。原子力エネルギー、地質探査、食料供給においてサウジと協力する用意があるとも述べた。
ノバク氏はモスクワで開かれるエネルギー関連会議に出席する。会議にはイラクのスダニ首相も出席する予定。