[パリ/北京 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は20日、中国からのバイオディーゼル輸入について反ダンピング調査を開始すると発表した。
域内の生産者団体「欧州バイオディーゼル委員会(EBB)」から申し立てがあった。調査対象期間は2022年10月1日─23年9月30日。
調査期間は最長14カ月。8カ月以内に暫定的な関税が導入される可能性がある。
欧州委員会は「中国からEUに輸入されるバイオディーゼルの価格が人為的に安く抑えられている証拠をEUの生産者が提出した。生産者はこうした低価格では競争できず、業界に深刻な悪影響が出ていると訴えている」と述べた。
EBBによると、中国は今年、バイオディーゼルのEUへの最大の輸出国となっている。
中国商務省報道官は定例会見で「貿易是正措置を乱用する保護主義的行為に断固反対する」と述べた。