Anne Kauranen Liz Lee
[ヘルシンキ/北京 10日 ロイター] - フィンランドのニーニスト大統領と中国の習近平国家主席は10日、フィンランドとエストニア間のガス輸送に使うバルト海の海底パイプラインが昨年損傷したことに関して協議した。
フィンランド警察は昨年、香港船籍のコンテナ船「NewNew Polar Bear」がパイプラインを壊した可能性が高いものの、事故か故意かの判断は時期尚早だと表明していた。
フィンランド大統領府は首脳会談後に「パイプライン問題に関して両国間で建設的な意見交換をした」とコメントした。
警察はパイプライン付近の海底からは香港船籍のコンテナ船のものと思われるいかりが発見され、いかりが海底を引きずられた際にパイプが損傷した可能性が高いと指摘していた。
フィンランドは昨年11月、中国が調査に全面的な協力を約束したと説明していた。
フィンランドによると、首脳会談では二国間関係や世界の政治問題についても協議した。
中国国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、習氏は中国がフィンランドと深い友情で結ばれ、両国は近年協力を拡大していると訴えた。CCTVはパイプラインについては言及しなかった。