[モスクワ 14日 ロイター] - ロシアの富豪実業家オレグ・デリパスカ氏は14日、テレグラムへの投稿で、世界経済フォーラム(WEF)が15日からスイス東部ダボスで開く年次総会「ダボス会議」について、ロシアからの参加がないため、ウクライナにおける戦争を終結させる建設的な協議は行われないとの見方を示した。
ダボス会議にはブリンケン米国務長官やフランスのマクロン大統領、中東の首脳らが参加。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘やロシアのウクライナ侵攻を終わらせるための協議が行われる見通しだ。
デリパスカ氏は、ダボス会議で「残念ながら、ウクライナ情勢を巡る建設的な協議は行われないだろう」と投稿。「ロシアからの出席者がいない」ためだと説明した。
またウクライナにおける和平が実現するのは2025年5月以降になるとの見解も示した。
デリパスカ氏はロシアのアルミニウム生産会社ルサールを設立。ロシア版フォーブス誌の昨年の長者番付で54位、保有資産は25億ドル相当とされている。