Nidhi Verma
[ニューデリー 18日 ロイター] - 2023年のインドの原油輸入に占める石油輸出国機構(OPEC)産の割合が過去最低水準に落ち込んだことが、貿易筋と業界筋から入手したデータで明らかになった。一方、割安なロシア産は過去最高に達した。
インドは世界3位の石油輸入・消費国。同国は長年、輸送コストを抑えるため、原油の大半を近隣する中東諸国に依存してきた。
23年のインドの原油輸入量は、前年比2%増の日量平均465万バレル。
23会計年度(23年4月─24年3月)の当初9カ月に輸入されたOPEC産原油の割合は約49.6%と、前年度同期の64.5%を下回った。
地政学的な緊張の高まりと、一部原油供給国からの輸送コスト上昇で、貿易の流れが変わったことから、インドは原油調達先を多様化。ロシアなど遠く離れた国から、より割安な原油を輸入している。
データによると、23年のロシア産原油輸入の割合は約36%(日量166万バレル)。22年は日量65万1800バレルだった。