[23日 ロイター] - 調査会社エンベランスが23日公表したデータによると、2023年の米石油・ガス業界における企業の合併・買収(M&A)は総額1920億ドルとなり、22年から3倍余り増えて過去最高を更新した。
ロシアのウクライナ侵攻後に石油価格が高騰し、生産会社が将来の供給を確保するために稼働中の油田を求める中、テキサス州西部とニューメキシコ州にまたがる米最大級の油田地帯パーミアン盆地を舞台にした買収がここ2年間で急増している。
まだ手続きが完了していないエクソンモービルによるパイオニア・ナチュラル・リソーシズの買収、シェブロンによるヘスの買収、オキシデンタル・ペトロリアムによるクラウンロックの買収の3件は、昨年第4・四半期のM&A総額を単一四半期としては過去最高となる1440億ドルに押し上げた。
エンベランスのシニアバイスプレジデント、アンドリュー・ディットマー氏は「石油・ガス業界は1990年代終盤と2000年代序盤に匹敵する歴史的な統合の波を起こしており、超大型企業が誕生することになる」と述べた。