[カイロ 9日 ロイター] - 米英仏軍は9日、紅海周辺でイエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したドローン(無人機)数十機を撃墜した。ドローンはばら積み貨物船「プロペル・フォーチュン」や複数の米駆逐艦を標的にしていた。
米中央軍は、米国が主導する連合軍が9日未明に紅海上空で少なくとも28機の無人機を撃墜したと発表。「この攻撃で米軍や連合海軍の艦船に被害はなかった。民間船からの被害報告もなかった」とした。
中央軍は先に、紅海とアデン湾で船舶への大規模攻撃に対応していると発表していた。
フーシ派の報道官は9日、同貨物船を標的にしたほか「紅海とアデン湾で複数の米駆逐艦に37機のドローンを発射した」と述べていた。
仏軍は、同海域でフーシ派による攻撃から商船を守る欧州の「アスピデス作戦」に参加する艦艇に向かって前進していた戦闘用ドローン4機を仏軍艦と戦闘機が撃墜したと発表した。
英国防省も、軍艦「HMSリッチモンド」が同盟国と共に、フーシ派のドローン攻撃を阻止したと発表。負傷者や被害は出なかったとした。