[モスクワ 8日 ロイター] - ロシアはカザフスタンに10万トンのガソリン供給の準備を依頼したもようだ。ウクライナ軍のドローン(無人機)攻撃の影響で燃料不足が悪化した場合に備える。業界関係者3人がロイターに語った。
このうち1人によると、カザフは備蓄をロシアに振り向けることで合意している。
一方、カザフのエネルギー相顧問は、エネルギー省はそうした要請は受けていないと話した。
ウクライナのドローン攻撃を受け、3月末時点でロシアは製油能力の約14%を失った。ロシア当局は現時点で国内燃料市場は安定し、在庫は潤沢だと報告している。通常ロシアは燃料の純輸出国だが、製油所の混乱で石油会社は輸入を余儀なくされている。
深刻な供給不足を回避するため、ロシアは3月1日から半年間のガソリン輸出禁止措置を導入した。
またカザフも、人道目的を除き、年末まで燃料輸出を制限している。