Colleen Howe
[北京 22日 ロイター] - 原油先物価格は22日アジア市場序盤の取引で下落している。イスラエルとイランの対立が激化する懸念が和らぐ中、市場の注目はファンダメンタルズ(基礎的条件)要因に集まっている。
北海ブレント先物は0018GMT(日本時間午前9時18分)時点で0.54ドル(0.6%)安の1バレル=86.75ドル。米WTI先物5月限は、0.12ドル安の83.02ドル。より取引が活発な6月限は0.47ドル(0.6%)安の81.75ドル。
独立系市場アナリストのティナ・テン氏は「景気を巡る懸念が再び原油市場の弱気材料となっている」とし、原油価格は「米備蓄が大幅に増加し、タカ派的な米連邦準備理事会(FRB)高官発言がドル高を招いたことに圧迫されている」と指摘した。
米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は19日、インフレ抑制に向けた進展は今年に入り停滞したとして、FRBの現在の制約的な政策は適切との考えを示した。
米エネルギー情報局(EIA)が先週発表した在庫統計によると、米原油在庫は270万バレル増加し、アナリスト予想の140万バレル増を大幅に上回った。