[東京 29日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 120.78/80 1.0930/34 132.02/06 午前9時現在 120.87/89 1.0922/26 132.02/06 NY午後5時 121.06/13 1.0923/28 132.23/27
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の 120.78/80円だった。30日の日銀金融政策決定会合での追加緩和への思惑がや や後退したことや、日経平均株価の伸び悩みを受けて上値は重く、米連邦公開市場委員会 (FOMC)後のドル高の流れは続かなかった。ただ、日銀緩和の思惑はくすぶり続けて いるほか、米早期利上げへの期待感もあってドル/円は底堅く、午後は小動きに終始した 。
ドル/円は121円前半で東京時間の朝方を迎えたが、鉱工業生産が予想外にプラス だったことを受け、あすの日銀会合での追加緩和期待がやや後退。121円を割り込んだ 。 その後、続伸して始まった日経平均株価が上げ幅を縮小すると、ドル/円も弱含んで 推移した。仲値公示にかけては輸出企業のドル売りが強まり、一時120.58円まで下 落。その後は日経平均が小幅なマイナス圏に沈んだ。 ドル/円は底堅さも意識された。「ここ数日は120円前半で堅い。120円半ばを 割り込んだとしても、前半では止まるだろう」(国内金融機関)との声が聞かれた。
その後、株価はやや下げ幅を広げたがドル/円は120.60─80円付近での小動 きが続いた。 今回会合での追加緩和も「まだ排除できない」(別の国内金融機関)との期待が根強 い上、今回見送りの場合でも次回以降の会合への思惑は残るとの見方が出ていた。12月 利上げへの思惑の高まりも、ドル/円の下支えに作用したもよう。「株価が大きく崩れな いようなら、ドル/円も売り込まれないだろう」(同)との声が出ていた。 日経平均が大引けにかけプラス圏に再浮上すると、ドル/円もやや強含んだ。ただ、 上昇の勢いは強まらなかった。
欧米時間にかけては「前日の米株高の流れがトレンドになるかどうか、リスクセンチ メントの見極めが必要」(国内金融機関)だという。米7─9月国内総生産(GDP)速 報値などの発表を控え、米金利とともに引き続き株価の動向がポイントになりそうだ。
(為替マーケットチーム)